がん検診受診勧奨プログラムの開発:行動変容型と機会提供型の費用対効果の多面的比較
日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
研究期間 : 2017年04月 -2022年03月
代表者 : 宮松 直美; 岡村 智教; 辰巳 友佳子; 志摩 梓; 西川 智文; 東 さおり; 呉代 華容; 田中 英夫; 市川 瑞希
進行がんの予防のため、主体的な検診受診行動形成への有効な手法を検討する必要がある。受診推奨には知識や情報提供を行い、受診行動を主体的に形成する方法と受診機会の提供による方法がある。本申請課題では、乳がん検診の自立を指標として、行動変容重視型介入と機会提供型介入によるがん検診受診推奨の効果を事業所ベースでの比較対照研究により検討しており、2017年度(平成29年度)は啓発活動準備を中心に行ってきた。
ベースライン調査より、乳がん検診を受診していない、もしくは受診歴が3年以上前の対象者(2400名)に対して検診未受診理由を調べたところ、「検査に伴う苦痛に不安があるから」「うっかり受診するのを忘れてしまっているから」「受ける時間がないから」が上位3位を占めていることが明らかとなった。
2018年度(平成30年度)は行動変容重視型介入群として約17店舗、機会提供型介入群として約8店舗を割り付けし(2対1割り付け)、啓発活動及びマンモグラフィ検診機会の提供を実施した。