日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
研究期間 : 2017年04月 -2021年03月
代表者 : 若村 智子; 山口 曜子; 米浪 直子; 近田 藍; 吉田 祐子; 長島 俊輔; 西村 舞琴
本研究は、看護師が健康的に夜勤を行うための実践可能な生活方法(交代制勤務の経験がある看護師の視点で明らかにすることが目的である。具体的な生活の方法とは、概日リズムを同調させる因子を考慮に入れて、食事、休憩のタイミングや夜勤の適切な服装など工夫することである。
平成30年度は、2つの実験を行った。着圧衣服を着用するかどうかが、模擬夜勤中の自律神経活動やPVTパフォーマンスに影響を与えるかを検証した。一方は、夜間に浴びると視力低下や安眠妨害などの人体への影響が指摘されている青色光に着目した。太陽光にも含まれている青色光であるが、日中も防御すべきかは明確ではない。また、夜勤中の明るい環境での職場環境は、体内リズムの位相を後退させるので、夜勤終了後に太陽光を浴びることは、さらに、その位相を後退させることになる可能性も考えられる。これらのことを受けて、日中の青色光の影響を観察する実験を行った。