研究者総覧

茎津 智子 (クキツ トモコ)

  • 看護学科 教授
  • 看護学研究科 看護学専攻 教授
Last Updated :2024/02/02

研究者情報

学位

  • 看護学修士(2002年03月 札幌医科大学大学院保健医療学研究科)

J-Global ID

プロフィール

  • 子どものグリーフケアに関する研究

    ・子どもの親・同胞との死別による喪失体験と支援に関する研究・小中学校教員の子どものグリーフについての認識とグリーフケアの実態・子どもへのDeath Education のための指針及び具体的方略の開発と評価SGA性低身長児のを持つ親のGH療法継続に伴う体験と支援に関する研究 学士課程における看護師・管理栄養士のチーム医療連携教育プログラムの検討

    ・専門職連携を目指したNST臨床演習の導入と評価

研究キーワード

  • 小児看護学、グリーフケア   

研究分野

  • ライフサイエンス / 臨床看護学
  • ライフサイエンス / 生涯発達看護学

経歴

  • 2016年04月 - 現在  京都光華女子大学健康科学部看護学科教授
  • 2007年04月 - 2016年03月  天使大学看護栄養学部 看護学科教授
  • 2003年04月 - 2007年03月  天使大学看護栄養学部看護学科准教授
  • 1989年04月 - 2000年03月  天使女子短期大学助手・講師
  • 1985年04月 - 1988年03月  聖路加看護大学助手

学歴

  •         - 2002年   札幌医科大学   保健医療学研究科   看護学

所属学協会

  • 日本グリーフ&ビリーブメント学会   日本死の臨床研究会   日本小児看護学会   日本臨床死生学会   日本学校保健学会   日本看護教育学会   日本小児保健協会   日本看護科学学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 小児看護学Ⅱ 子どもへのケア技術と看護過程
    守口絵里; 茎津智子 (担当:編者(編著者)範囲:)医歯薬出版株式会社 2023年01月 ISBN: 9784263237700
  • 小児看護学Ⅰ子どもの健康と成長・発達
    茎津智子; 守口絵里 (担当:編者(編著者)範囲:)医歯薬出版株式会社 2023年01月 ISBN: 9784263237694
  • 発達段階を考えたアセスメントにもとづく小児看護過程第2版
    茎津智子編著 (担当:編者(編著者)範囲:)医歯薬出版株式会社 2021年09月 ISBN: 9784263237557
  • 発達段階を考えたアセスメントにもとづく小児看護過程
    茎津 智子 (担当:編者(編著者)範囲:第1章)医歯薬出版 2012年06月
  • グリーフケア
    高橋聡美編、茎津 智子 (担当:共著範囲:第3章大切な人を亡くした親へのケア、第4章大切な人の死が子どもに与える影響)メジカルフレンド社 2012年05月
  • 小児看護学1小児と家族への系統的アプローチ第2版
    茎津 智子 (担当:範囲:第1章、2章、3章、5章、6章)医歯薬出版 2010年10月
  • 小児看護事典
    へるす出版 2006年
  • 小児慢性疾患療養育成指導マニュアル
    茎津智子 (担当:共著範囲:)診断と治療社 2006年
  • 小児看護学3家族への系統的アプローチの実際
    医歯薬出版株式会社 2006年
  • 小児看護学2-小児の主要症状とケア技術
    医歯薬出版株式会社 2001年
  • 小児看護学1系統的アプローチの実際
    医歯薬出版株式会社 1999年

講演・口頭発表等

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 田中 さおり; 茎津 智子; 日沼 千尋; 伊織 光恵
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2024年03月 
    代表者 : 茎津 智子; 長谷川 由香; 工藤 悦子; 守口 絵里; 山本 裕子; 三宅 靖子
  • 小児看護技術取得のための乳幼児バイタルサイン測定シュミレーターの開発
    京都光華女子大学:基幹研究-産官学連携による研究活性化に関わるプロジェクト
    研究期間 : 2020年06月 -2022年03月 
    代表者 : 守口絵里、茎津智子、山本裕子
  • SGA性低身長症児と家族のGH療法をシームレスに支える看護支援プログラムの開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 田中 さおり; 茎津 智子; 伊織 光恵
     
    平成30年度は、まず国内外のGH治療を受ける子どもと家族に関する文献検討を行った。GH治療はSGA性低身長症以外に成長ホルモン分泌不全性低身長症やターナー症候群等でも行われ、身長を改善するのみならず子どものQOLの改善にも効果的である。しかし毎日の治療は子どもと家族にとって負担となり治療には痛みも伴うことから、怠薬や治療を中断するケースもみられる。国外の報告では、怠薬防止や治療継続の意欲向上には、子どもと家族が自ら注射器を選択することが効果的であると報告されている。国内の報告では、GH治療の実施者は母親が多いことや治療継続に伴い怠薬が見受けられるといったGH治療を受ける子どもと家族の治療実態に関する報告はあるが、子どもや家族がGH治療をどう受け止め治療に取り組んでいるのか、成長する過程でその受け止めや取り組みに変化はあるのかといった、子どもと家族の体験や思いに言及した報告は少なかった。 そこで当初は、GH治療適応疾患を対象に治療開始年齢、GH治療実施の主体者、自己中断の有無、怠薬の有無等について質問紙調査より治療実態を明らかにすることを計画していたが、文献検討の結果をもとに再検討し、GH治療を受けている子どもと家族の療養行動の現状を面接調査より明らかにすることに再計画し、研究計画書を立案した。 立案した研究計画書を所属機関の研究倫理委員会に提出し、研究実施の承認を得て、現在、主に小児科クリニックを中心に研究協力者の紹介を依頼している段階である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 茎津 智子; 田中 さおり; 工藤 悦子
     
    小中学校教員を対象に死別を体験した子どもへの関わりの実態とその認識を調査した。公立小中学校教員460名から回答を得た。死別経験を持つ子どもと接した経験をもつ者の半数が、子どもと死別について話す機会持っていた。話すきっかけは、「子どもの様子が気になった」が最も多く、話さなかった理由は「子どもにつらい思いをさせる」、「どう話してよいかわからない」と同時に、「学校が関わることではない」等も少数ながらあっtた。自由記述内容では、子どもと死を語ることに肯定的な記述が多い一方、「死別は家庭の問題」「教員は関わらない」等、関わりに消極的な状況も明らかになり、学校におけるグリーフケアの課題が明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 茎津 智子; 井上 由紀子; 岩本 喜久子; 田中 さおり
     
    死別した子どもを持つ親の語りの分析では、子どもは死別した人との新たな関係を構築するプロセスとして家庭内の仏壇の存在や墓参りなどが、わが国においては重要な役割を担っていることが示唆された。一方で看護職への調査では普段から子どもに関わる現場の看護職か否かに関わらず、家族と死別する子どもへの関わりに戸惑いや難しさを感じており、子どもの死の理解や子どもと死の問題を語ることの意味を考える機会がないことが背景にあった。また、小中学校教員への子どものグリーフに関する研修会への参加者が少なさからも、子どものグリーフに関して理解や関心が十分でない実態がみえてきた。以上から子どもと死の問題に関する学習会や事例検討を積極的に展開する必要があることが示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 茎津 智子; 井上 由紀子; 岡田 洋子; 小林 千代; 岩本 喜久子; 工藤 悦子; 工藤 悦子; 小林 千代; 井上 由紀子; 岡田 祥子
     
    小学生の子どもをもつ養育者868名を対象に、子どもの「死」に関する体験、子どもと「死」について話すこと、死別を体験した子どもへの対応に関する内容を調査した。子どもの体験は、ペットとの死別約50%、通夜・葬式の出席、病気のお見舞いの体験は85%以上、死別の体験は42%であり、普段から子どもと「死」について話をすることのあるものは約70%で、ニュースの事件や話題がきっかけとしている。親の80%以上は、子どもと「死」について話すことは大切であると考えていた。しかし、30%の親はほとんど話すことがなかった。 また、死別体験をした子どもをもつ親へのインタビューでは、子どもと死について話す機会を持つことの大切さを感じ、死別体験の有無が子どもの生や命の捉え方に大きく影響していることを実感していた。一方、メディアから入る情報に子どもたちが、影響を受けることへの危惧、親の考えを伝えることの難しさも強く認識していた。今後子どもの死別体験がある場合も含め、子どもと親が、生・死の問題をともに考えていくあり方を検討していく必要性がある。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2004年 -2006年 
    代表者 : 岡田 洋子; 菅野 予史季; 茎津 智子; 井上 由紀子; 井上 ひとみ
     
    先行研究:小児(小・中学生)の死の概念発達と生活体験をベースに、「Death-Educationの具体的方略の開発と実践・評価」に取り組んできた。その間にも社会ではいじめ、凶悪犯罪の低年齢化や親子・クラスメートといった身近な人間間で大切な命が絶たれるといった悲劇が起こっている。研究を通して1)死をタブー視し、子どもとの会話を避けている大人社会、2)死別体験を含め身の回りの出来事を、実体験として行動シェマ(ピアジェの認知発達)に取り込めていない子ども、が推測された。 目的:死をとおして命の大切さや生(いかに生きるか)について学ぶDeath-Educationの実践・評価と、学校教育への導入を広めることである。Death-Educationの意義・必要性は理解しても、その受け入れとなると躊曙する学校がまだ多く。平成18年秋、S市A小学校で6年生を対象に約半年かけて実施している単元「いのちの授業」(計36時間)のメンバーに加えて頂き(担当は後半の単元:死はいきることを考える)、Death-Educationの実施・評価、さらにディスカッション方式の導入も試みた。教材:難病の心疾患と闘いながら、生きようと頑張った同6年生のドキュメンタリービデオである。 研究方法:帰納的記述的方法である。Death-Education前後に提出願ったレポート、および今回Death-Educationの後に初めて導入しクラス毎のフリーディスカッションを録音したテープ、から逐語録を作成、意味を損なわない範囲でコード化、カテゴリー化を図った。 結果:「いのちの授業」をとおして(1)命の大切さ(たとえいじめにあっても,自ら命を絶たないでほしい)、(2)健康に生活していることの幸せ・これからの生き方(生きたくても亡くなっていく同年代を通して、当たり前が当たり前でないこと)、さらに殺人や自殺に関して、自分の考えをしっかり表現している。さらに(3)「いのちの授業」を、今まで考えることが無かったテーマと述べ、この授業があって学べたことを良かったと表現している。「ビデオ視聴後のレポート」からは(1)生き方に感動、(2)見習いたい生き方、(3)死の理不尽さ、(4)命、生きることへの再確認、(5)悔いの無い死、(7)支えあう人と人、(8)生き方を通しての贈り物、が抽出された。「フリーディスカッション」は、授業中途切れることが無いくらい活発なやりとりがなされた。自分の言葉で表現したいという欲求、子ども同志が語り合う中、相手の気持ちに共感できる心や能力を有していることを実感した。考察:対象学年を広げ、知識と体験のバランスに着目、小学校カリキュラム全体に位置づくDeath-Educationの構築が急がれる課題である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2001年 -2003年 
    代表者 : 岡田 洋子; 井上 ひとみ; 茎津 智子; 菅野 予史季; 三田村 保; 佐藤 雅子
     
    本研究の目的は、死をタブー視し子どもとの会話を避ける傾向が強い日本社会において、命の大切さや生きること、死についてどのように教え学ぶか、その方略の開発と実践・評価である。対象は協力の得られた小学校の低学年78名、高学年80名、中学生112名の合計270名である。方法は各学年用に作成したDeath-Educationプログラムの実施前および実施後に、「命」「生きること」について原稿用紙1枚程度に記載、提出を願った。分析は提出レポートから(1)コード化を行い、データがどのカテゴリーに属するか(2)サブカテゴリー化(仮説設定過程)を推定し、(3)カテゴリー化を試みた帰納的・記述的方法である。Death-Educationプログラムの作成は、小児看護の立場で行なう目的・指針と認知的発達段階を考慮し作成した。低学年は作成した「命」について考える視聴覚アニメを、高学年は生徒に身近で具体性に富む少年の闘病生活ドキュメンタリーを、中学生は先天性疾患で入退院の経験・障害を有する高校1年生自身による体験談と、骨腫瘍の少年の闘病生活ドキュメンタリーを併用した。 倫理的配慮は、中学生には成績に一切関係がない、参加するか否か(途中で出ても)自由である、本人および家族から承諾書にサインを頂き実施した。 結果は各学年とも実施前より後の方が1)記載内容が増加、2)一般的知識から感情を伴った表現内容に変化、高学年以上ではさらに3)死と対峙する仲間の闘病生活から(1)そういう仲間の存在をしらないで生きていた自分の発見、(2)健康は当たり前なことではなく、とても大切なことの実感、(3)健康・命の大切さと親への感謝の気持ち、と多くの学び(衝撃)を得ていた。さらに4)死の否定的側面ではなく、生きることに目が向けられていることが確認できた(From Death to Life)。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 1998年 -2001年 
    代表者 : 渡辺 由加利; 茎津 智子; 正岡 経子; 井上 由紀子; 松島 陽子; 渡辺 由加利
     
    わが国においてはこれまで夫婦を対象とし妊娠・出産という時間的経過の中で縦断的に検討しているものは少なかった。そこで、夫婦が、妊娠・出産という出来事を通してどのように感じ、考え、行動しているかを妊娠・出産の時間的経過から明らかにすることを目的に調査を行った。調査は、質的帰納的研究方法による縦断的調査である。夫婦同席での半構成的面接法にて実施し、面接の実施時期は、妊娠前期(妊娠12週前後)、妊娠末期(妊娠35週前後)、出産後(産褥1週間以内)の3回であった。対象者は、今回の妊娠が始めての夫婦4組である。 分析結果は、妊娠前期は8カテゴリー、妊娠末期8カテゴリー、出産後7カテゴリーが抽出された。各時期の抽出されたカテゴリーの特徴は、妊娠前期は、妊娠への喜び、戸惑い、体調の変化などの思いと同時に、夫婦で子どものことを想像するなどの会話が多くなる、夫は妻を気遣い、サポートするという特徴があった。妊娠末期は、妻の夫共に妊娠を通しての出来事を共有したい思いや夫がそれに答える形での夫婦の相互作用などが特徴的であった。出産後は、夫婦共に「我が子の誕生の喜びやいとおしさ」というカテゴリーが全体の中で占める割合が多く特徴的であった。この思いを支えるのは夫から妻への気遣い、配慮、それらが妻の出産時の不安を少なくするものであったり、心強さであったりという相互作用が出産を二人にとっての共同作業ともいうべきものとし、これからの育児や3人での新たな生活への準備となっていることがカテゴリー間の関連として考えられた。 これら妊娠の各時期を通して妻は妊娠や出産による心身の辛さとともに喜びを体験している。これらは、夫の妻への気遣いにより、妻が心理的な満足感が得られている影響が大きいと考えられた。夫もまた、妻の妊娠によって日常生活への負担感は増すが、親になる喜びと妻からの感謝の気持ちによって支えられていると考えられた。妊娠・出産は、夫婦の相互作用を育む機会となり、親になるという夫婦の共同の作業により、妻、夫お互いの理解を深めていくこととなっていた。このことが夫と妻の満足感や一体感を生み出し、子どもへの愛着につながっていくことが考えられた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 1998年 -2000年 
    代表者 : 岡田 洋子; 菅野 予史季; 松浦 和代; 佐藤 雅子; 井上 ひとみ; 茎津 智子; 三田村 保
     
    1)子どもの「死の概念発達と関連要因」を明らかにする。2)子どもが日常生活の中で出会う「死」を通して「死」や「死後の世界」をどのように考えているか実態を把握する。3)Death Educationのための指針を開発する目的で調査を実施した。調査対象は、小学校1学年から中学校3学年までの合計2,690名で、地域別では北海道が989名、関東が935名、九州が766名であった。死の概念の構成要素である(1)生物・無生物の識別は、学年(小学1〜3年と小学4〜6年、小学1〜3年と中学1〜3年)、地域(北海道-関東)、性別、学年・性別間と、(2)死の不動性は、学年(小学1〜3年と小学4〜6年、小学4〜6年と中学1〜3年)、地域(北海道-関東、関東-九州)、性別、学年・地域、学年・性別、地域・性別間と、(3)死の不可逆性は、学年(小学1〜3年と中学1〜3年、小学4〜6年と中学1〜3年)、地域(北海道-九州、関東-九州)、性別、学年・性別間と、(4)死の普遍性は、学年(小学1〜3年と小学4〜6年、小学1〜3年と中学1〜3年)、地域、学年・地域、学年・性別間と、(5)時間の概念では、学年(小学1〜3年と小学4〜6年、小学4〜6年と中学1〜3年)、地域、性別、学年・地域、学年・性別間、学年・地域・性別と有意に異なる関連があった。 死の概念(5つの構成要素の和)は、学年、地域、性別、学年・地域、学年・性別、地域・性別、学年・地域・性別の全てと有意に異なる関連があることが確認された。つまり小児の死の概念発達は、学年、生活環境、性別による影響を受けており、その結果異なることが考えられる。Death Educationの方略指針の作成において、学年、生活環境、性別等を考慮に入れたプランが必要である。そこでまず、北海道における方略を開発中である。

担当経験のある科目

  • 小児看護学概論、卒論ゼミ、小児看護学、基礎ゼミa、統合看護学実習、小児看護学演習Ⅰ、小児看護学演習、小児看護学実習 (光華女子大学)